コリン性蕁麻疹の克服(まだ途中)

そもそもの始まり

 

気がついたのは、と言うか症状が出始めたのは3年くらいだと思う。寒いところから、暖かいところにいくと、例えば冬に路地を歩いていて、暖かいコンビニに入ったりすると、熱いお風呂にら入ったときのようなチリチリとした痛痒さが背中一面に走るのだ。最初は気のせいかもしくは体調のせいかなと思い、何となくやり過ごしていたのだが、頻度が多くなり、そのたびに程度も重くなったことから、これは温度差アレルギーなんだろうなと着るもの調整して、いつでも薄着になれるようにして何とかやりくりしていた。そうこうしているうちに春が来て、夏が来ると、これまでの症状が嘘のように治る。一時的なものだったんだなと安心していたところ、次の秋が来て気温が下がって来たら、また症状が出て絶望的な気分になる。そして、症状はやりくりできないくらい重くなっていった。

 

何度も経験するうちに、私の症状はこう言うものだと分かった。

・寒いところから、暖かいところに移動する、すなわち体温が上がるようなときにしか出ない。逆のパターンは無い。もう少し細かく見ると、通常の体温からちょっと汗ばむくらいのときに、とんでもなく痛痒くなり、体温が上がりきってしまえば、その痛痒さは収まる。

 

・体温を下げるような行動をすれば即座に収まる。例えば、薄着になりエアコンのあるところから外にでる。もしくは冷感シートのようなものを当てると、その痛痒さの症状はある程度和らぐ。

 

痒さというのは、当事者にしかわからない辛さというのは、今回身をもって知った。身動きできないシチュエーション、例えば満員電車や混雑しているエレベーターのなかで症状が出てしまったときの辛さは言葉にならない。自分がリードするような会議の前にも、症状が出てしまうので、その際は冗談ではないがトイレでシャドーボクシングをして、体温を上げ切って症状を出し切ってしまい望むようにしていた。何よりも辛かったのが、自宅で勉強していたとき、長年きちんと分かっていなかったことをじっくり勉強していて、なんとか分かりかけたときに、少しの興奮状態があったのか、体温が上がったようで、痛痒さに襲われ思考が保てなかったときだ。私には知的生活はできないのでは無いかと、愕然としたものだ。

 

調べてみるとこういう症状は、コリン性蕁麻疹というらしい。蕁麻疹のうちの少数派のようで、若年層に多く治りにくいとあり、これまた落胆してしまった。

もちろん病院には行っていた。ただ蕁麻疹というのは、原因がわからなくて当たり前らしくて、とりあえず抗ヒスタミン薬を出しておきますねーの数分で診察は、終わってしまう。何軒か病院を回ったがどこも同じだった。抗アレルギー作用があるので、薬を飲むことで、花粉症の症状は出なくて助かったが、肝心の痛痒さの症状は多少は効いていたのかもしれないが、症状が出るときは、発作のように発症するのでQOLはだだ下がりであった。

 

 こうすることで緩和された2つの方法

 

薬代も馬鹿にならないし、一生この生活も耐えられんと思い生活習慣を変えるようにした。結論として、症状は依然としてあるもののコントロール可能な程度まで抑えられている。

 

・サウナを習慣化

夏に症状が出ないのはなぜかずっと考えていたのだが、夏の間は基本的に体温が上がっていて、常に症状が出るあたりの体温を上回っていると推測。加えて、夏の間は常に汗ばんでいるので、症状が出にくいなっているのも一つの理由だと思う。

 

汗をかくことで症状が抑えられるなら、積極的汗をかけばいいじゃ無いかということで、サウナに通うことにした。今年の症状が出始めた9月の後半から、週に一回程度の頻度で通っているが、汗をかくことを習慣にしている。

 

・コーヒーをやめた

蕁麻疹は、刺激物をやめた方が良いとよく言われている。その一つにお酒も指摘されているのだが、私はお酒ではこの症状はでない。すごく寒いところで飲み始めたら、話は別なのだろうが、通常の室温の居酒屋で飲む限り、飲むことであっという間に体温が上がってしまうのだろう。痛痒さの症状は全くでない。では、その代わりに何か刺激物はとっているだろうかと思ったのが、コーヒーである。特別なコーヒー好きというわけでも無いが、普段の習慣として、嗜好品として、1日2、3杯は飲んでいた。嗜好品となってしまっているので、やめられないだろうという思いと、飲まないことで眠くなっては怖いなという思いからコーヒーをやめようなんて考えもしなかった。ただその思いを上回るほどにQOLがダダ下がりだったので、思い切って試しにやめてみた。これが驚くほど効いたのだ。

 

かれこれ1ヶ月はブラックコーヒーは飲んでいない。全く症状が出ないということはないのだが、思考力が落ちるほどの痛痒さはなく、例え症状が出たとしても、冷感シート当てることで痛痒さはすっと引きコントロールできる程度に抑えられている。やめてしまえば、特に眠気も感じることなく、加えて夕方のカフェインで夜眠れないといアクシデントもなくなり熟睡できており良いことづくしだ。コーヒーが飲めないのは寂しいなと思い、休日にカフェオレを飲んでみたのだが、いつもとは明らかにことなるタイミング、程度で痛痒さが出たので、それ以降はキッパリ飲むのをやめている。

 

あれこれ悩んだが、なんとかコントロールできる程度まで抑えられた。まだ薬は飲んでいるので、薬を飲まなくても良いところまで持っていくのが次の目標だ。